襲われない自分つくり
自分の身は自分で守る!
力でなく!普段の動きで強くなる
護身道の誕生
護身道は私が創造した新しい武道である。
護身道の原理とやり方については、昭和58年3月、竹井出版から「護身道」という本を 出した。
そして私が理事長をしている財団法人スポーツ会館で教えてきた。次第に稽古する者が多くなり、護身道協会が設立され、全国的にひろめてゆき、そのうち世界中の人たちが学ぶようにしてゆこうとしている。
私は若い時から柔道をやってきた。その当時は体重別の試合などはなかった。
私の体重は60kgだったが、相手はいつも80〜100kgという体重の者とハンデなしで試合をしてきた。30〜40kgという重さと、筋肉力の差を、動きのスピードでおぎない、対等に戦ってきた。しかし段々検討してみる、私の技が、かなり、相手の力の方向にこちらの力を加えてゆくというやり方で成り立っていたという点に気づいてきた。
単にスピードだけではない。相手の力とこちらの力の合計で相手に倒れてもらうという原理があることが分かった。
60歳をすぎてからも柔道の稽古をやっていたが、20歳、30歳代のような筋肉力はないし、息も続かない。年をとればとるほど、この二つは弱くなるばかりである。
ということは、柔道マンとしては、年をとればとるほど弱くなるということである。
弱くなっても相手を倒すような力学が存在しないだろうか、柔道をやりながらそれを考え続けてきた。
武道というからには、どんな武道でかかってきても、ちゃんと対処して自分の身が護れるということでなければいけないのではないかと思ってきた。
柔道は柔道でかかってきたものに、柔道で対処する。
剣道は剣でかかってきたものに、剣で対処する。
しかし実際には、柔道で組みついてくるものばかりではない。剣で切ってきたり、棒で突いてきたり、拳で突いてくる、足で蹴ってくる、いろいろの加害の方法がとられてくるだろう。このすべての攻撃を全部立派に処理し、相手が倒れるのでなければ、自分の身は護れないわけである。
1年間は、先生一人に弟子一人で、とうとうかなり全面的な研究ができた。
大体これでよいとなって、20人ばかりの希望者をつのって、いっしょに研究もし、稽古することになってきた。高木茂美、栗原広良、三橋敏久、遠藤英夫等の諸君が中心になり、磨きをかけていった。こうしてつくりあげてきたものを「
護身道
」という本にまとめた。
護身道は単に筋肉力を使う運動というだけではなく、人生の生き方の問題である。
いつも自分で自分が護れるのだから、安心して人生に対処することができる。
強い者が出てきて、自分がやられはしないかと不安をもって生きなくてもよいのである。
〜城野宏論文集より〜
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