襲われない自分つくり
自分の身は自分で守る!
力でなく!普段の動きで強くなる
不可能を可能に
できないとおもっているのは、これまでの経験でできなかったからである。
できなかったのは事実だから、リクツではくつがえしようがない。
しかし、実際にできたという経験をもてば、できないという考えも、できるということに置きかえられてしまう。こういうことを実際体験の中でやってゆこうというのが護身道である。
36kgのかよわい女性に、100kgの巨大漢が後ろから抱きついたら、一も二もなく女性の方がおしつぶされ、男の自由にされてしまうというのがこれまでの常識であろう。
これまでのケースでは、そうなってしまったという経験の集積なのである。
ところが護身道を会得していると、抱きついた巨大漢の方が一瞬のうちにすっとんで、脳震盪をおこすくらいの勢い地面にたたきつけられるのである。
こう書いても、実際を見ない人には信用できないだろう。
実際にその光景を見ると、まるで魔法か魔術でも見ているような気がするそうである。
疑い深い人は、なれあいで投げられていると思うそうである。
しかし自分で実際にやってみると、何と簡単に抱きついた巨大漢の方がすっとんでしまうのである。
やってみても夢みたいに思える人も、何べんかやっているうちに、なるほどできるのだという確信をもつようになる。
その稽古は、別に筋肉力を鍛錬して強くすることはない。もとのままの弱い力でできるのである。
先日、国際武道大学に、護身道を見せにいった。
同大学の柔道部員80名が出席した。
その中から4名出てもらい、3名で1名を襲わせた。
1人ずつ右と左からとそして後ろからと3名が同時に組みついた。
5秒もたたぬうちに組みつかれた1名は畳の上につぶされてしまった。
3名同時にかかられると、柔道の強いその選手も、どうにもこうにもならないということであった。
つまり、これまでの力の使い方では、1名で同時に襲った3名をやっつけることは不可能であるという結論になる。
しかし、不可能とは、これまでの力学運用ではダメだというだけの話である。
異なった力学運用では不可能も可能になる。
そこで私1人にさきの3名で左右と後から組みつかせた。
組みついたと同時、1〜2秒の間に3名はズテントウとひっくりかえった。
一同にとって、まったくショックだったそうである。
3名とも柔道は強く、
なかなか投げられない連中である。
それが3名いっせいにかかって投げ飛ばされたのでは、まったく魔法にかかったようだというのである。
実際上は、私は3名の力を合せ、4の力で3名にすっとんでもらったのであり、4人の力の合の協力で、仕事をしたわけである。
協力という足し算の力学の偉力なのである。
それに私の年齢が72歳ときいて、ますますショックだったそうである。
こうして、できないと思っていたことができるという体験を積むと、企業経営としても、これまでできないときめていたことにも、できるてだてを立てて勇敢に立ち向かうことになるだろう。
その心の姿勢をつくってゆくのに護身道の体験は大変役に立つようである。
できないことができるようになるといっても、別にマジナイを使うわけでも、身をすりへらす鍛錬をしろといっているのではない。
どうせ手と足の動かし方のちがいなのである。
手と足の動かし方を引き算にするか足し算にするかで、できないこともできることになる。
企業経営もまた手と足と口を動かしてやることだから、動かし方を足し算に、協力にもっていってみたらよい。
できないと思っていたこともできるようになるのである。
〜城野宏論文集より〜
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